Essay

日本で出来る旅をする【階段を○段飛ばす勇気】

「センスは知識からはじまる」という本に再会しました。

20代のころに読んで、とても印象に残っていた本で、

文庫版を購入し、その後一度は手放したのですが、

また、読みたくなったので再読です。

01

そのなかでも、特に心に残っていたのは、2ヵ所あります。

ひとつは、

バックパックひとつで予定も組まずに海外旅行へ行く勇気は、おそらく階段2段分ぐらいにしか相当しません。

ー中略ー

それなら、どんどん冒険しようではありませんか。

センスは知識からはじまる 水野学 朝日新聞出版

というところです。

そこで初めて読んだ当時、実践したことがあります。

それは、普段手に取らない雑誌の購入でした。

当時は、「GISELe」だとか、

「FUDGE」といったファッション雑誌をよくみていました。

しかし、興味のなかった系統、

たとえば「Sports Graphic Number」「Safari」

ニコプチ」「Seven Teen」「Popteen」「mono」

「Fielder」「リンネル」などを購入してみました。

あえて、自分はターゲットではなさそうな界隈、

世代向けの雑誌を読むことが、

わたしにとっての階段をほんのちょっと飛ばす勇気だったと思います。

これといって、大きな変化が巻き起こったわけではありませんが、

「こういう世界があるのだな、」という感覚でした。

知識の裾野はほんのちょっぴり広がったかもしれません。

02

そして、心に残っているところのもうひとつは、

不勉強と思い込みはセンスアップの敵です。

ー中略ー

そんな思い込みを外す方法とは、いつもと違うことをしてみること。

という部分です。

具体例として、お風呂をいつもと逆向きに入ってみるだとか、

通勤の道を変えてみるなどが挙げられています。

実践したこととして、お風呂の逆向き入浴もあります。

しかし、わたしにとってもっと大きな出来事があります。

それは、「実際に本に出てきた場所に行ってみる」ということでした。

03

まだ、外出自粛が叫ばれる前、

東京丸の内の「THE」に、確認にいきました。

普段は、本を読んだらそれでおしまいなことが多いです。

本の中の話に出てくる場所に、わざわざ出向くことは、

わたしにとって、とてもめずらしいことです。

なぜ、向かったのか?

それは、「フランダースリネンはどんな手触りなのか?」

「お店の雰囲気は?」「どんな商品がどんな配置で置かれているのか?」

「使用感はどうか?」などが知りたくて、

冬の東京にふらっと出かけました。

そこでは、自立する歯ブラシや、定番の洗剤、

日本の食器や衣類が整然と置かれていました。

ひとつひとつが「おもしろい!」と思ったり、

「ああ聞いたことのあるモノは定番なのか」

という自分の認識のとのすり合わせをしたりして、

充実した時間だったように思います。

とくに気になったのは、「THE MONSTER SPEC」

と記載のあるセーターでした。

購入後は2シーズンほどヘビーローテションで着用して、

ガシガシと洗濯もしていますが、全くよれていません。

どうやら、防水性や耐久性に優れているセーターとのことで、

わたしのなかの手放さない衣類に仲間入りしました。

04

そして、今回の再読のタイミングで、

もういくつか試したことがあります。

・いつもはエアコンの温度を26度に設定するけれど

 →28度設定にして、保冷剤を首に巻いてみる

 →想像よりも気持ちが良くて、空気が冷えるよりも体がひんやりするのが良かったです。

 

・いつもは本屋さん併設のカフェに直行するけれど

 →ぐるりと1周して、雑誌をぱらぱらと眺めてみる

 →その日気になった雑誌は、seventeenと留学ジャーナル、LDKでした。

・いつもはiPhoneの電源を入れっぱなしだけれど

 →夕方には電源をOFFにしてみる

 →部屋を見渡して片付けが捗ったり、読書に集中できました。

 

これらは、大したことではなく、

いつでもやれることだけれど、

意識しないとできないことでもあります。

やればできるけれど、やらないとできない。

こんなことも、書かれています。

今日までに実践してきた、ほんのささいな「冒険」が、

いつか花ひらくのか、ひらかないのか。

とにかくいまは、知識の裾野を広げて、

仕事に活かせるように充電中です。

明日からもまた、

ほんのすこしだけ普段と違うことをしてみたいと思います。

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