MUSIC&ENTERTAINMENT

とっぴんぱらりのぷう

00

今日は気分が特に良かったので、約束がなくとも化粧をして髪もセットして陽気な日差しのなかに出かけてみた。けれども気分のままに向かう先は蔦屋書店だったり、Bookoffだったりして相変わらず同じような毎日だなあとも思う。

01

蔦屋書店には通いすぎて興味のある新刊はほとんど読んでしまった。少し古いけれどインベスターZも読破した。鬼滅の刃も呪術廻戦もアニメでみて、平日の昼間から映画館でも行こうかと思いつつ、BookOffで本やCDのタイトルを眺めているだけで時間が過ぎた。中古品は懐かしいという思い出をくれる。あのとき買えなかっただとか、持っていたけれど失くしてしまっただとか、意外と覚えているものだ。

02

店内で流れる曲は嵐のLove so sweetだったり、Kinki kidsのフラワーだったりして、あれこれと思いを巡らせるだけで楽しめる。KAT-TUNくらいまではアルバムを全部まとめて借りてMDに移し、飽きるまで聴いた。ウォークマンがあったらいいなあと思い立って家電量販店に向かったら、SONY一択だった。MDプレイヤーは化石になったのだろうか。

03

学生のときにバイトをしていなかった友人が、お金がなくても時間がつぶせる遊びを教えてくれた。J-POPの棚だったら、あ行から順番に見ていってシングルのB面の曲を当てるゲームだ。タイトルでも曲を脳内再生しても良い。結構マニアックな楽しみ方だと当時は思ったけれど、それを教わってから、いまだにCDショップでやってみたりしている。K-POPまで入れるとさらに果てしなくなるのでむしろ時間が足りなくなるかもしれない。

04

そんなこんなをしていたら、マイ・ブルーベリー・ナイツのDVDを見つけた。うる覚えだけれど、失恋した主人公に対してカフェのオーナーが言う。ガラスケースのなかのチョコレートケーキもベリーのケーキもおいしい。けれどベリーのケーキが残ったのはなぜか?美味しくなかったから?いや、違う。みたいなくだりがある。そのシーンがわたしはえらく気に入っている。ベリーに魅力がないからではない。ただ、選ばれなかった。それだけのことだ。というニュアンスが好きなのだ。この意味を、うまく説明する表現をいまだに探している。どうにか共感してもらえないだろうかと思いながら5年以上が経った。