LIFE

人生は長さではなく深さらしい

00

気分がいい時はココアフロートを頼むことにしている。頻繁には食べない。夏はすぐに溶けて濃いめのココアになってしまうし、冬は体が冷え過ぎてつらくなるからだ。今日だな、という日は一年のなかで3回くらいだろうか。

01

日本語には四季という単語があって、きっとヴィヴァルディの住んでいた地域にも春はあったようだ。しかし、ヴォネガットによると、季節は4つではないらしい。3月と4月を”解錠”、11月と12月を”施錠”と呼んで、合計6つが季節の区切りだという。気温が上がると絵に描いたように行動的になってきた自分を鑑みると、なるほど、と思ったりもする。

02

悩みの多い思春期だった。迷ったり、悩んだりしたら、たくさんの本を読むといいとかつての担任に言われたことがあった。だから図書室に朝も昼も夜も通った。でもいま、本のなかに答えがないだろうと感じることがふえた。きっとそれは、自分がどこに進みたいかという問いだからだ。本は他者の知見にすぎず、参考程度の情報でしかない。

03

自分にとって難解な本を読み過ぎて頭が凝っているのかもしれない。だからライトなエッセイを読むことにした。いまは、pha氏の知の整理術をちまちまと読んでは寝て、眺めては閉じてを繰り返している。

04

その本のなかに、脳はすぐに刺激に慣れるから少しずつ環境を変えてみるのもいい、と書いてある。それはたとえば新刊書店、古本屋、図書館という例があげられている。ただ、ここ1ヶ月で1周したのかどの本棚にも感情が動かない。うとうとして寝ると変な夢をみる。

きっとパソコンでいう読み込み中の輪っかが回っている状態なのだろう。そんなときは安易にクリックしたりしないで、じっとノータッチで待つに限る。