Essay

Audibleはじめました

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朝起きると、つい、つま先で歩いてしまうくらいフローリングは冷えているけれど、昼過ぎになるとぽかぽかとしてふんわりした気持ちになる。冬眠から覚めたみたいに、むくむくと散歩にでも出かけようという気持ちになるから、春は不思議な季節だ。もの悲しい寒さは溶けていったような気もする。

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一度試して解約したAudibleを再開した。本の朗読を月に1500円で聴き放題のサブスクリプションのサービスだ。2月はガシガシと気の赴くままに本を購入してスマホで読んでいたのだけれど、なんとなく飽きた。だから、目で読むのは一旦減らしてみることにした。Amazonにおすすめ表示されるタイトルは、良くある話を誇張表現したにすぎないと思ったり、目から鱗の話は少ないと感じるようになったからだ。

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そんなときは、媒体や形式を変えることにしている。Netflixに飽きたらdTVにしてみたり、PS4に飽きたらNintendo switchにしてみたり、ジャンル選択を映画ではなくアニメにしてみたり。つくづく、1日のなかで家事を適度にこなしつつも、8時間以上の自由時間を過ごすのは困る方もいるだろうと思ったりする。

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そういう考えのもと、目で本を読むことから耳で聴くことに変えてみた。池上彰氏の解説本のひとつである中国、香港、台湾の歴史を聴いてみたり、エクスポネンシャルテクノロジーだとかいうキーワードの本を聴いてみたりした。耳で聴くのは気軽にいられるのと、歩きながらなど体を動かせるから今の季節に良い。

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でも、結局午後の3時をすぎた頃に大型の図書館に向かった。なんのあてもなくふらついて、そういえばあの人の仕事ってどんなものなんだろう?という疑問から、半導体製造装置入門みたいな本とかをぱらぱらよんだりした。シリコンとシリコーンは違うらしい。ウェハのカットするときは超純水を使うらしい。ウェハが円形なら端が余るじゃんとか思いながら、にわかでいるうちが1番楽しいんだろうなあ、なんてぼんやり思って日が暮れた。