Essay

本を読むとますますわからないことが増える【芝麻信用とJ.SCORE】

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気になった本があり、読んでみたので、感想を書いてみます。

”マネー”としてのお金は廃れ、信用が価値を紡ぐ時代へ

10年後の仕事図鑑 落合陽一・堀江貴文 SBクリエイティブ株式会社

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2018年に発行された本なので、

情報の鮮度はそこまでよくないのかもれませんが、

わたしにとっては驚いたことがありました。

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それは、芝麻(ジーマ)信用のことです。

セサミ・クレジットとも呼ぶそうです。

芝麻信用とは、中国の電子決済システムのことで、

アリババグループが提供しているサービスのことです。

使用者の信用が数値化されるもので、

万引きなどをすると数値が下がったりする、

信用度数値化システムが組み込まれているそうです。

信用度が高いほどにより良い特典が利用できるとのことです。

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そして、より驚いたことは、その運用を中国政府が後押ししている、

という情報もあるらしい、ということです。

もしもそれが本当ならば、

身近な人もその信用度の数値を上げることに、

躍起になるかもしれません。

実際は、もうなっているのでしょうか。

わたしには中国で生活する知人はいないので、

定かではないのですが、

もし会ったらどんな位置づけなのか、聞いてみたいです。

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さらに、興味が湧いたので、

日本で似たサービスを提供している会社もWeb検索してみました。

すると、みずほ銀行とソフトバンクが共同で

「J.SCORE」というサービスをリリースしていました。

これは、「J.SCORE」のサイトによると、

みずほ銀行とソフトバンクの利用状況に応じて、

スコアとよばれる数値がAIにより解析され、

融資可能額の目安がわかったり、

提携企業の利用が優遇されたりするようです。

デモができる仕組みになっていたのですが、

いずれ試してみたいとは思いつつ、

すこし知りたくない気持ちもあって利用はまだしていません。

しかしながら、この信用度の数値化システムは面白いなと感じています。

これらを調べていると、こんな言葉を思い出します。

信用は、取り戻すよりも保っているほうがずっとたやすい。

芝麻信用のシステムにおいても、

信用度が一度下がってしまうと、

数値を上げるのはなかなかに難しく、

スコアが低いままに固定化されるという懸念点もあります。

AIなどの技術によって自分を数値化できるのは、

面白くもあり、また残酷でもあるような気がしています。

日本で浸透していくのは、10年後なのか、5年後なのか。

もしかして、もう普及してきているのでしょうか…?

はたまた浸透せず衰退するのか。

情報を得たくて本を読んだはずなのですが、

ますますわからないことが増えたように思いました。

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