Essay

タコ足プラグ事件

01

いつのまにか雪がちらついたり、風が痛く感じるほどに吹いたかと思えば、強い日差しで眩しい日もある季節になっていた。日本語では三寒四温とかいうらしい。ちょっとした出来事がある度にブログに書こうと思いながらも、私生活のあれやこれやと片付けているうちに1ヵ月も更新していなかったことに気づいた。

02

ある日の夕方、自宅でうちの人がお芋でも焼いてるの?と突然聞いてきたので、慌ててしまった。オーブンもフライパンも使っていなかったからだ。電気ヒーターもキッチンも火の元はすべて確認したけれど、どうも心当たりがなく、タコ足コンセントが劣化しているのではないかということでその日は終わった。後日全てのタコ足コンセントを交換した。

03

お互いに持ち寄った家具で暮らし始めたから、タコ足コンセントはもう10年目くらいなのかもしれない。それに、今季は加湿器を強めに稼働していたから、なおのこと危なかったのではないかという話になった。幸い焦げくささの段階で交換に至ったのだけれど、これが寝ている間や不在のときであったらと思うとゾッとする。

04

社会人歴もまあまあ長くなってきて、一生もののように感じながら購入した家電たち。冷蔵庫も洗濯機も、パーツが壊れたりきしんだ音がしたり、なにかしら不具合が出てきている。だいたい大型家電の保証期間は7年くらいらしいのだけれど、洗濯機なんて12年以上使っている気がする。タイミングはたくさんあったのだろうけれど、動くうちはひたすらに働いてもらっている。でも、省エネ家電だとかの方が総合的によいのだろうと思いつつ、なかなか交換に踏み切れないでいる。なんとなくお金だけじゃなくて、立ち会いや受け取りのスケジュール調整をめんどくさがっているだけな気もする。