Essay

タイでも行っておこうか

01

朝に出勤のため外に出ると凍えるほどの寒さで真冬だと感じる日もあれば、雨で路面が湿っている程度の日もある。なんとなく日常が落ち着いてきて、今日日すこしだけ変化が欲しくなる。昨年は株式投資って面白そう!とワクワクしてETFやら金やら取引してみたけれど、勝ちも負けもよくわからないままに興味が薄れた。

02

だからといって大袈裟に旅行会社に足を運んでプランを組むでもなく、仕事帰りにイートイン付きのコンビニでアップルジュースを買ってゆったりしてみたりする。カフェに寄るだとか居酒屋に繰り出すのも良いのだけれど、コーヒーの気分でもない夕方に500円くらいを支払う気にもなれない。週末なら外食も気分が変わって良いのかもしれないけれども、普段はやっぱり薄味の野菜スープが飲みたくなったりする。その点で120円くらいで席が自由に使えるコンビニは気楽でいい。

03

仕事をしていなかった時期に生活費を大幅に見直した。スマホ代や電気会社の選定はもちろんしたけれど、趣味にかけていた分も本当に楽しめているのか考え直した。生活コストを下げることに対して自分はどこまでなら許容できるのだろう、という実験的な感覚が面白かったような気もする。幸い仕事を再開できて、家の中のシステムというかリズムが整ってきたことは本当に良いことなのだけれど、少し悶々とした気分に支配されることがある。

04

だから、生活にほんの少しだけ変化を加えてみる。それは置き物みたいになっていたNintendo Switchを使うためにファイナルファンタジーREUNIONをやりはじめることだったり、紙の文庫本を買ってみることだったりする。あるいはひたすらにネットサーフィンすることだったり、スマホでやっていた作業をパソコンでやってみることだったりする。なんとなく、最近は日本国内でひとり旅に出てもだいたい似たような景色に見えてしまう気がして、なかなか腰が上がらない。いっそタイにでも行って、屋台でたらふくご飯を食べてホテルで寝るだけの日を作っても良いのでは、とすら思うようになった。さて、外務省の渡航情報でもみてみよう。