Essay

松ぼっくりは春に落ちる

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いつも散歩をする道には、松ぼっくりが散乱している。乾いた表面を見ながら松ぼっくりは春に見かけるものだったか?秋に使うイメージがあったけれどそれはなぜか?と思った。クリスマスリースを手作りしようという企画に、子どものころ参加した記憶があるからだろうか。そもそも身近に松があったのだという発見をした日でもあった。

01

晴れた空をみながら優雅な時間を楽しもうとしたら、突然、目のかゆみと鼻の不具合が止まらなくなった。どうやら花粉が飛んできたらしい。かつてアレルギー反応の精密検査を受けたときは対処が必要な項目はない、と断言されたのだけれど、体質は変わるらしい。薬に頼るのはなんとなく億劫な時期もあったけれど、ぐずぐずした状態で目の前の作業を楽しめないのなら、使っても良いかと考えが変わった。

02

早速開店と同時にフェキソフェナジン塩酸塩錠を買う。鼻炎カテゴリの棚はやや品薄で、わたしのようにそんな時期かと買いに来た人が多かったのだろうと思った。来年度の予算案には2月分に薬代を含めておくことにした。ここ3ヶ月くらいで予算管理表は大幅に上方修正している。家計の予算管理ってむずかしい。いまの私の場合は欲しいものリストのようになっている。

03

昨日の夜に突然思い立って、小旅行用のキャリーケースを開けた。20代では弾丸ツアーがすきだったから、いつでも1週間くらいの寝泊まりができるくらいの荷物はまとめておいていた。けれども、このところはどんな中身だったかも思い出せないくらいだったので、点検と更新をすることにした。いざ開けてみると新品のデニムと着古したTシャツ類、コンタクトに歯磨きシートとタオル2枚が入っていた。ひとり旅だったらホテルで服を手洗いして着回していた。一枚ずつ着てみながら、今季着そうなものは洗濯機に入れ、ボロボロに劣化したものは廃棄した。

04

晴れているからと、いざ外にでてみると、図書館も大型ショッピングモールも臨時休業中だ。中を覗くとヘルメットを被った人たちが何やら作業している。きっとエスカレーターや建屋の安全点検だろう。幸いにもわたしの自宅まわりはコンビニ含め通常営業しているから困らないけれど、仕事をしているひとは忙しいだろうなーと思う。今年も桜は見れるだろうか。名所でなくても宴会がなくてもいい。ただ、青い空に浮かぶ桜が待ち遠しい。