Essay

ほそぼそと老後も楽しめる趣味は必要

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となりでバスを待っているマダムが鼻歌を歌っていて、こちらまで穏やかな気分になった。そんな快晴の日だった。車での移動をやめると、思わぬ出会いがあって面白いかもしれない。

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美容室でストレートパーマとトリートメントを同時にできるメニューが加わったと聞いたので、いつものお店に行ってきた。ブリーチを3回くらいしているから毛先はチリヂリになっていたけれど、トリートメント後は髪の毛全体が柔らかくなって艶もでたので満足して市街地のカフェに向かった。

02

近頃は目の前の生活だけでなく今後の30年、40年をどう暮らしていきたいかぼんやり考えて、リターンがありそうなことを試しにいくつかやってみている。例えば、株式投資もそのひとつで、失敗をするならば人的資本がふんだんにあるうちにトライしようという思いからはじめた。ほかには、このブログを日々の記録として書き始めたこともあるし、楽器を学生時代ぶりに再開したこともある。どれも趣味として続けるレベルならば、そこまで体力を要しないので、老後の生活に張りが出るかもしれないなんて考えている。

03

30代のわたしにとって、65歳をすぎたあとのことはイメージしにくいものだけれど、ここ1年半ほど仕事から離れてみてひしひしと感じることがある。それは、仕事を自分から切り離したときに何が残るか、あるいは残したいか考えておくことは重要であるということ。

たしかにそうだな、と共感できる部分がある本を読んだのでその影響もあるかもしれない。

将来やろうと思うビジネスを始めておくのもいいし、始められないまでも、それに近いレベルの準備はあった方がいい。こうした準備は、将来の経済生活と気分両方に資する大きな投資だと思う。

全面改訂 超簡単 お金の運用術/山崎元 朝日新聞出版

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副業解禁だとか、起業応援!というサラリーマンに固執しすぎない働き方が浸透してきているけれど、本業に注力してガツガツと稼ぐことも素晴らしいことだと思う。けれども、あまりにもプライベートが全くなかったり、若さにまかせた働きはいつまでも続けられるとは思わない。そうなってきたときに、力を注いできたものがひとつの仕事だけだと、虚無感で脱力してしまうかもしれない。それは精神的にとても危険だと思う。だから、余力のあるときは1%でも良いから、老後も楽しめそうなほそぼそとした趣味は、必要に感じた。

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