Essay

持ち物がガラクタにみえるときがある

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なんとなく身辺整理をしたくなる時がある。それは特段大きなイベントが控えているとは限らなくて、むしろこのままの平和な生活が続いていけば良いなあとぼんやり思っている時期だったりもする。近しい友人との会話で散骨は温かい海にしてほしいだとか、棺に入れて欲しいものだとか言い合っていて気になったことがある。それは、火葬だと入れてはいけないものってありそうだということ。

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金属製のものはなんとなく分かるけれど、水分の多い果物なども好ましくないらしい。だからパイナップルやみかんが好きだけれど、あちらへは持っていけないみたいだ。他にも、残された人が処分に困りそうな写真類を入れて一緒に燃やしてもらうことを考えたのだけれど、一緒に写っている方がご存命だと連れて行かれる、という考え方もあるようで、なかなかむずかしいらしい。あとは、気に入っている洋服を入れて欲しい場合、燃やしたときに有害な物質が出ない素材かどうかも問われる。こうやって具体的に考えてみると、自分の希望を通すには、いろいろ削ぎ落として考えることが必要かもしれない。

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ドトールやサンマルクばかりを利用していたので、気分を変えようと割と格式高そうなホテルでお茶してみた。リッツカールトンは近場になかったので、ホテルメトロポリタンのラウンジに行ってみた。照明は暗めで確かにお客様同士の間隔は広めだ。いまは、利用者と連絡が取れるようになのかコロナアプリにメールアドレスを登録するように促された。季節の紅茶は今の時期、ブルーベリーということであまり好みでないので、NINA’S Brendにした。そういえば館内での音楽はクラシックでオケがメインだった。

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10歳くらいのときに叔母とホテルのラウンジでケーキを食べて、中華のフルコースでターンテーブルをぐるぐる回して楽しかった記憶が思い出された。経験として少し良いものを、という計らいだったのかもしれない。フレンチのフォークだとかナイフがたくさん並んだお店で食事したこともあったけれど、なかなか自分では行かなくなった。そろそろ人を連れて行く側にまわる頃なんだろうとも思う。ファストフード店に慣れきってしまうと、お茶が届くまでに15分もかかる?なんて思いがめぐってしまったりするのだけれど、せかせかした人もいないから時間がゆったり流れる感じがする。

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考えても答えが出ないことってたくさんあるけれど、ずるずると現状維持しているのも、時間の無駄な気がしてきて何かひとつでも昨日と違うことをしてみたりする。焦らないことがポイントのようだから、とりあえず、変えるのはひとつずつにしてみよう。

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