Essay

オレンジパンの日

01

まだまだ昼間は日差しが強い。湿度も高いので気温が28℃であってもなんだか息がしにくい感じがする。あいかわらず冷房の強い室内と外気温との差は体に堪えるけれども、エアコンの設定が弱めで自分の発汗によって体温を変えるほうが調子がいい。

そんなことを昨日までずっと思っていたけれど、朝にジャケットが必要なほどに冷え込むこともあって、夏から秋に移り変わってゆくのだなあとぼんやり思ったりする。

02

夏なのに足先や首の後ろが冷えすぎてしんどかったので、新しょうがをすりおろして出汁と一緒に飲んでみた。体温が平熱で35℃台だと冬が心配だから、今のうちにぽかぽかできる準備をしていきたいと思っている。特段悩みごとがあるというわけでもないけれど、寝つけなくて朝方になる日が続いた。だから少しだけ移動で階段を増やしたり、ストレッチしたりして、あえて疲れさせてみたら、ぐっすり眠れた。

03

朝から爽やかな空気だったので公園を散歩していたら、自重トレーニングをしている方がちらほらと見受けられた。気候としても屋外で運動しやすくなってきたのだと思う。さすがにわたしは公園で腕立て伏せをする度胸はないけれど、憧れる感じはある。これからの10年で、一般的には体力が低下していくといわれている世代になるけれど、かっこ悪くてもいいから抗いたい気持ちがある。あとは気持ちのついていくペースで続けられたら良い。

04

今週はグラスフェッドバターをいろんなお店に行って探して、ようやく見つけた。100gで3000円くらいして、買うのに躊躇して保留にしている。とりあえずは、よつばの無塩バターを買ってきてオレンジパンを仕込んだ。いままでは白砂糖を入れていたけれども、はちみつにしてみたりと、実験を繰り返している。どんな仕上がりになるか楽しみだから、自分で焼くパンは待ち時間もわくわくする。焼きたての香りが家の中に広がるのはなんとも幸せだ。わたしがハッピーを感じることってこういうことなんだと思う。