Essay

勝間式生き方の知見を読んだ

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表題の本はなかなか内容が濃く感じて、3日間くらいかけて読んでは考え、また文章を読み直すことを繰り返した本だった。気になった考え方はいくつもあったけれど、とくに印象に残ったのはこのフレーズだった。

仕事は常に、将来性がある方にBETし続ける(賭け続ける)事が重要です。

勝間式生き方の知見/勝間和代 株式会社KADOKAWA

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今の仕事を続けていけるのか、続けていいのか、働いていればなんどもこの問いは思い浮かぶものだと思う。たいがいはいますぐに決めなくても良いことだったり、焦ってもなにもいいことがないことが多い。将来性だけで見れば他の部門だったり他社の方が良いのかもしれない、という考えが浮かびつつも、新たな人間関係を構築するエネルギーを考慮すると、踏みとどまってしまうことも多い。だから、BETし続けるというのはなかなか精神的にも消耗するリスクがあると思う。

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ただ、リスクをとらないリスクも考えに含めるのが良い。別の道に踏み込まないことで、新たな可能性をつぶしていることもありえるということ。そして、BETし続けるというのは結局のところ地味にじたばたとあがいてみるしかないような気もしてくる。これは株式投資の本にもよく書かれていることなのだけれど、未来のことは誰にもわからない。どこの環境が自分にフィットするのか、ニーズが有るのかなんてものは、飛び込んでみないと見えてこないこともありそうだとかんじるようになってきた。

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もうひとつ印象に残ったのは、家事の捉え方についてのフレーズだった。

人は、毎日おいしくて健康的なご飯を食べて、きれいな家で過ごし、清潔な服を来ていればだいたい幸せでいられます。仕事は、それらを実現するための手段に過ぎません。

勝間式生き方の知見/勝間和代 株式会社KADOKAWA

きちっと丁寧に暮らしているひとや、80歳を超える祖父母たちをみていると本当にそうなのだと思う。フルタイム勤務で一人暮らししていた頃を思い返すと、食事はなんとなくお腹の膨れるものを食べてほこりや家庭ごみが溜まったままの部屋で休日を迎えると、心や体のチャージどころか、どんどんとすさんでいく。だから、自分だ負担に感じない程度まで家事を工夫して、ときにアウトソーシングのサービスを利用するなりすべてを自分でこなそうとしないことは、重要と思う。

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この本を読んでまだまだ咀嚼中の考え方もあるのだけれど、とにかくなにかアクションに繋げてみようと思ったのが、家事のAI化だった。このところ料理に楽しさを感じなくなっていたけれど、年齢的にも加工食品を取り続けては太って困ってしまう。太ってから痩せたり運動するのはとても大変だから、なんとかおいしさをキープしつつ健康的な食生活を送れるように、ホットクックを楽天市場で注文してみた。どう転んでも、すべては経験として自分のなかに蓄積されるのだから、なにも心配しすぎなくていいのだと、復唱しながら今日は寝ることにした。

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