Essay

1000円の寄付をしてみた

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News Diet (ロルフ・ドベリ著)を読んで、国境なき医師団に1000円の寄付をしてみた。経緯は、インフラが整っていない地域に自分で行って水くみポンプを一日一本組み立てるよりも、お金を団体に寄付したほうがより迅速により必要なところへ手助けができるという文面を読んだからだった。

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高校生のころに内申点の評価を上げるためにボランティア活動をしました、というアピールをする人もいたように、わたしは自分が労働力としてボランティアに参加することが良いとされる価値観の中で育った。けれども、東日本大震災でいち早く多額の寄付をしてくれたというレディー・ガガのように、お金をたくさん稼ぐ能力のある人はその能力の範囲で流れてきたお金を、適切なタイミングで利用する方法を知っているのだな、と思った。

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実際に私の体験として、震災当時に講師のアルバイトしていた塾では支援物資という名目でダンボール一杯のみかんを受け取ったことがあった。生ものであるみかんはすでに輸送の遅れからか腐り始めており、廃棄するにも心苦しい思いをするという心理的な負担を味わった。もちろんなんとかしたいという善意で送付してくれた方に対しては感謝の気持ちはあった。ただ、緊急時に遠方から支援するにはお金が道具として役に立ち、保存も効くので扱いやすそうだという感想をもった。長い年月が経ち、このエピソードも忘れかけていたけれど、もしも本当に困っている人を助けたいという気持ちがあるのならば、テレビ画面越しに憐れむのではなく、行動として寄付をする方が建設的かもしれないという見解に納得した。

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また、脱日本入門(加谷 珪一著)を読んで、ドル建てのゴールドETFを買い増しした。この本のタイトルだけを見ると、移住についてだとか、外資系企業での仕事について書かれているものと推測していたけれど、もう少しハードルの低い取り組みの提案がたくさんかつ具体的に示されていたので面白かった。この本を読む前から海外ETFはごくごく少額で買付したことがあり、100ドルくらいまでの桁ならば円換算の概算ができるようになってきた。これは何も現地に行って言葉を身につけなくともできる、海外体験のひとつとも言えるのかもしれない。

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現地での銀行口座を開設するのはハードルが高いから、Paypal口座をつくってeBayで日本製品を売ってみても良いという話は、勝間和代氏のAmazon米国法人アカウントをつくって買い物をしてみるとマーケットが広がるのでやってみるとよい、という主張にも近いと思った。どうやら日本製品はアメリカよりも韓国や中国などの東南アジアに需要があるらしいということも耳にしたことがある。実際にはまだ取り組んでいないけれど、メルカリが中国の中古品販売会社と提携したように、Webでの消費行動はますます進んでいくとみられるようだ。わたしの幼少期のように、近所にあるスーパーマーケットやドラッグストアに足を運び、商品をピックアップして現金支払いしていたら、いつか近い将来、原始人のように見られるような日がくるのだろうか、なんて想像している。