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贈答用のものを目にすることが多いシャインマスカットは、自分用に日常的に買うことがなかった。けれども、家族からおすそ分けしてもらってみると、弾けるような実がびっくりするほど美味しかった。食べ物で感動したのは久しぶりだった。こんな経験が、生活を豊かにしてくれるのかもしれない。
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豊かさといえば、いまは金融商品への投資をする余裕がないからと、20代までは銀行預金しかしてこなかった。けれども、証券口座を開設してから金融や経済のニュースも気になるようになってきておもしろい。誰かが利益を得るときに他の誰かが損をする。そんな仕組みはゼロサムゲームと呼ぶようだ。少額でも実際に参加してみると、もっとルールや世界を知りたくなってくるから、のめり込みそうな危うさも感じている。
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ここ1週間で3冊の金融関連本を読んだ。まずは、横山光昭氏の著書だった。タイトルにあるように、自分のような証券口座開設から取り組むようなひと向けだった。こんな部分が気になった。
あまり成果が出ないのは、「投資」の基準が甘い人。
3000円投資生活/横山光昭 アスコム
かつては美容室に頻繁に通うだとか、全身脱毛をするだとか、ダンスレッスンに通うだとか、将来役立つのかよく分からず欲望のままお金をつぎ込んできた。そのたびにこれは投資なのだと思い込んでいたけれど、果たしてどのくらいのリターンが得られるのか、定かではない。
次に読んだのは、山崎元氏の著書だった。印象に残ったのはこの部分だ。
一億円以下は債券の世界では小口だ
超簡単 お金の運用術/山崎元 朝日新聞出版
なんとなく大きなお金が株式市場などでは動いているのだろうとイメージしていたけれど、サラリーマンの生涯年収といわれるような額を動かせても小口という世界らしい。いまの自分がこのゲームに参加するにはとてつもなく長生きすればいいのだろうか、なんて思ったりした。
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今日読んだのは、高橋ダン氏の著書だ。
ライオンが狩りをするときの方法は、投資に限らず、お金を稼ぐときの参考になります。ライオンは動物なので、人間のような感情はほとんどありません。動く必要のあるときだけ動く。
中略
戦わなければいけないときに戦う。そうでないときにはメンタルエネルギーを溜めておく。
世界のお金持ちが実践する お金の増やし方/高橋ダン かんき出版
スポーツをやっている人は、ペース配分だとか休息の重要性を理解していることが多いように感じる。それは、ここ一番という重要なタイミングに合わせてコンディショニングすることでただ単に立ち止まるのとは意味合いが違うのだろうと思った。
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これらの3冊のなかで共通していたことは、「少しずつアクションすること」「自分が価値を置くものを明確にすること」「まずははじめること」だったように思う。つみたてNISAで買えるの投資信託や外国債券ETFについての考え方も、分散投資の配分の考え方も違いがあったけれど、感情的になりすぎず淡々と買い増しや積立設定によって「投資」を続けていくことが重要なのだろうと感じた。
「ゲームに参加しないリスクは、参加するリスクよりもはるかに大きい。」これは、本文中でも紹介した最強の投資家、ウォーレン・バフェットの言葉です。
3000円投資生活/横山光昭 アスコム
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