Essay

スマートリングEVERINGを使ってみた

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日本ではおサイフケータイ機能が広まって、そのあとはQRコード決済またはiDなどのFeliCa機能つきのスマートウォッチを使っている人が増えた。

ただ、一定数は時計型がなんとなくフィットしない人がいる。自分もそのひとりで、デザインだとか機能が充実していることよりも、時計型以外で決済を一本化したくなったので、VISAで支払いができるスマートリングを購入した。

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どうだったか、という感想としてはスマートな支払いにはなっていない。リングをかざしてから認識するまでの時間、VISAへの認証の時間を含むと、iDによるFelica決済の方が圧倒的に早い。

理由として考えられるのは、コンビニやカフェのレジ側の処理能力がリングにまだ馴染んでいない感じがする。もちろんリング側のスペックが不足しているというのもゼロではない。

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なぜそう考えるか。それは店舗ごとに認証から支払い完了までの動作時間が違うからである。あるサンマルクカフェでは2秒ほど、あるセブンイレブンでは5秒以上かかることもある。

あとは、スタッフに支払い方法を口頭でやり取りする場合に、”VISAタッチ決済で”と言わなくてはならない。伝えたところでスタッフがスマートリングに馴染みのない場合は”クレジットカードのVISAタッチ決済で”と言う必要がある。”iDで”と言う方が楽だ。リングを利用しようと思う層がどのくらいその店舗に現れるかによっても、スタッフの対応の早さは変わるだろうけれども、少なくとも日本国内の地方ではラグが生じる。

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実際はリング自体の購入の前にサイズフィッティング用のアイテムがあるので、それで大まかなサイズを確認してからサイト経由で手に入れた。

見た目は指輪としてみると分厚くて、シルバー系アクセサリーの中に並べると少しゴツめな印象になる。初期設定に必要なのはクレジットカードとスマートフォンと専用アプリのダウンロードだ。オートチャージ機能もあるので、普段の少額決済について不足はないと思う。

ただ、着用するのは治安が比較的良い地域に限られると思う。取られるのはチャージ残高ではなく指かもしれないから。