00
お世話になってばかりだとなんだかすっきりしないことがある。誰かのお家に行ったり、カフェで話したり、ショッピングモールのフードコートでご飯を食べたりしたあと、このひとに自分は何をしてあげられるのかな、なんて思ったりする。
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いままで目上のひとにご馳走してもらうことが多くて、みんな揃って返さなくていいんだ、といっていた。同じ目線で話せる同世代の友人には、楽しさとか流行っていることとか、貴重な思い出をつくってくれる。
けれども、借りばかりが増えていく気がして、自分が提供できるものはないかと思うのだけれど、簡単には見つからない。
02
いまのところわたしは、決してお金持ちというわけでもなく、彼女たちが困っているときに資金的に援助することはきっとスマートじゃない。それに、相手も望んでいない気がする。だったら、楽しませる話を用意しようだとか、彼女たちの好きそうなものやサービスを見つけたら紹介してみようとも考えた。そうしていくと、自分が楽しく充実して生活することに帰結するように思ってきた。
03
ここのところ、そんなことばかり頭をぐるぐるするので、考え事をはじめたら音楽を聴くだとか、演奏するだとかしようと決めた。今回購入したのは、つぎのとおりだ。
SILENT Brass SB6X ￥24700
Pickup MutePM6X&Personal Studio TSX-2 for Flugelhorn
単3電池は別に購入してセッティングする。ベルの中にMuteをはめ込み、コードをつなぐだけですぐに使えた。Volがはじめは最小になっていて、響きが良くないのかと思ったけれど、調整すると部屋で吹いているようなエコーがあった。吹き始めたら2時間くらいがあっという間に過ぎていて、無駄なことを考えなくて済むから助かる。これからの冬の時期も暖かい室内で吹けるから楽しみだ。
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わたしの性質をよく知るひとからのアドバイスで、「サラリーマンをできなくもないけれど、きっと苦手なタイプだろう。だから無理にお金だけを追って判断を誤ることが減るといいのかもしれないよ」というのがあった。車にたとえると、FERRARIのようで扱いにくいけれども、トップスピードで走ることができるから使いようによっては成果を出せるらしい。車のことには疎いけれども、日本の渋滞の多い道路には向かないのだろうな、なんて思ったりした。自分をとりまく環境のことを川と例えたりする。その川を探しても近くに見つからないのなら、自分でつくったほうが早いかもしれない、なんて抽象的な考えがまた巡ってきたので、また、サイレントブラスで音符を追いかけることにした。
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