LIFE

とりあえず外に出てみると

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朝起きて顔を洗ったら日焼け止めを塗り、洗濯機をセットして最寄りのセブンイレブンまで行った。昨日の夜に見ていた動画で自分が直ぐにやれそうなことだと思ったからだった。朝に少しでも日の光を浴びるとセロトニンが生成されやすくなって、食欲をコントロールしやすくなったり、気分がふさぐことを防ぎやすくなるらしい。だから、とりあえず外に出ることにした。いつもは気分が乗ったら外出していたけれど、雨が続くとどんよりしがちなので、何か対策はないかと考えていた。

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実家では定年退職した親が、早朝のきっちり決まった時間に散歩に行き、帰宅後はスクワットとテレビ体操をする。そうするとちょうどお腹がすいて朝ごはんが楽しくなるという。天気が思わしくない時は、自宅に設置してあるマウンテンバイクを30分漕ぐことを怠らない。その効果もあってか、動きはキビキビしている。

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わたしはいろんな健康本を読んでみたり、流行りのダイエットを試した時期もあったけれど、流れ着いた先はシンプルなものだ。体を冷やさない。ほどほどに食べて、良く歩く。甘い炭酸飲料は控えて、ウィンドウショッピングでも良いから好きなタイミングで歩く。歩数計で測るのも良いけれど、天気が思わしくなくとも外に出てみると、せっかくだしもう少し見て回ろうと思って、歩数が自然と増えたりする。

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“飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る/ぱやぱやくん”を読んだ。自衛隊出身の方の本だから、少し庶民と感覚が違うのかなと思いながら読み始めたけれど、自分のこれからにも使えそうだと思うことがままあった。

今の日本は、メンタルヘルスケアの支援が手薄だという意見を主張するひともいる。けれど、変えられない、変えるのが難しい制度に期待するよりも自分で出来るケアを力まずに続ける方が大切なんじゃないか、なんて思ったりする。

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社会に出る前も仕事についたあとも、心が折れる出来事はあったしきっとこれからも起きる。事が起きるのは、ほぼ自分でコントロールできない。だから、帰宅して家事もできないほど消耗する仕事は選ばないとか、あるいは家事を最適化するとか、そういったほんの少しの工夫がこれからできたらいいなあと思った。そして、自分に優しくする。肌が荒れたら皮膚科に行くとか痛いものを放置しない。そうやって自分の負荷に気づけたら少しは楽に生活できるんじゃないかなんて思った。