LIFE

成果物のみで報酬を得るしごとが良い?

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昨日までの晴れた空が、嘘みたいに思えるほど冷え込んだ日だったけれど、使わなくなったまま放置していた銀行口座の解約のために窓口まで出かけた。事前予約をして行ったとはいえ、予約時間から15分もかからずにすべての手続きが終わり、案外たいしたことないのだなあと思う。けれども、フルタイムで働いていたらこんな余裕はなかなかない。

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甘い蜜の味を知ってしまったとはこのことなのだろうか。美容室や歯医者、エステサロンや音楽教室のレッスンなど、平日の明るい時間帯に動ける自由を知ってからというもの、土日祝に人混みに出ようという気には一切ならない。

これは世の中で感染症の蔓延が叫ばれる前から感じていたことでもある。月曜から木曜あたりに市街地での用事を済ませてサラリーマンで混み合う週末は近所のガラガラのコンビニをカフェ代わりに使うことが板についてきた。

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20代の前半は土日が休みの友人も多く、遊ぶには日程が合わせやすかった。けれども、相手が自営業になったりサービス業だったり、子育てママだったりと、どんどん環境が変わってきた。そうすると平日の昼間に会うのがベストだったりすることも増えて、サービスも格安だし空いていて動きやすいし、いいことばかりな気がする。

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新卒のときの仕事選びでは、髪色の自由さだとかネイル、休日日数、勤務地は全く気にしておらずとにかく働き続けられる力をつけてやろうと意気込んでいた。けれども、なんとなく中堅のポジションが視野に入ってきたとき、あまり性格や好みや得意とかけ離れた環境は自分との間に歪みがうまれるのだと知った。そして、その歪みは無視しているとある時ポキッと音を立てて崩れていく。失うものは多い。

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だから、あまり自分に期待しすぎず、かと言って卑下することもなく生活基盤を整えることが最も大切だ。分かってはいるはずだけれど、仕事での拘束時間が長くなるほどに家事は後回しになり、食事や運動が疎かになったりもしがちだ。だから、そういう人は拘束時間ではなく成果物で報酬が与えられる仕事が良いらしいけれど、そう簡単でもない。しかしながら、一日8時間拘束されるのは自分には耐えられない。そう考えると、短時間で人が喜ぶ価値を提供できれば良いという結論になる。言うのは易し、ですね。