LIFE

3万円台のアパートでの信じられない出来事

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コインランドリーの雰囲気がすきだ。曇りの日や雨のときに利用すると、室内だけが太陽を浴びたような香りがする。

たいがい家で洗濯をして外に干せないような寝具類を持っていくことが多い。乾燥を待っている間の1時間は本を読んで過ごす。いつもと違う空間で読む本は気分が変わってきて楽しい。

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学生のとき引っ越したばかりの期間は洗濯機を購入するまでコインランドリーを利用していた。はじめて一人暮らしをした部屋には室内に洗濯機が備え付けてあって、ラッキーなんて思っていたけれど、いざつかってみると緑色のつぶつぶが服についてえらくショックを受けたことを覚えている。

前の住人が洗濯槽の洗浄をまめにしていなかったり、空室期間が長いとどうしてもカビは発生するのだと学んだ。

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そういえば学生時代のアパートは家賃3万円の1Kで風呂トイレ別だったけれど、初日からお風呂の排水がうまくできずにあたふたした。原因は浴槽の下に髪の毛がひどく溜まっていてクリーニングされていないことだった。今となってはいきどおってしまうかもしれないような物件だと思うだけれども、学生で無知すぎて実家はきれいだったなあくらいに思っていた。

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荷物の搬入が終わって、2日目くらいたったときの出来事は忘れられない。学校が終わりアパートの階段を登ると、知らない男と女子大学生と思われる2人が自分の部屋の前で立ち話していた。何やら手には鍵を持っている!おそるおそる話しかけて何事かと聞くと、「内見です」とのこと。いや、わたしは住んでますけれど??ということで大家さんに確認をいれると、信じられない返答だった。「賃貸情報を出していた別会社から合鍵を回収するのを忘れていた」と。つまり、わたしと賃貸契約した時点で鍵交換するなり、合鍵をすべて回収するなりが普通だとは思うけれど、ご高齢の大家さんは「てへっ」という感じで空室として情報を流したままだった。

結局かるめに謝りがあったのと、無料で鍵交換しますという対応になったのだけれど、いま思い返すと別物件にしたほうが良かったなんて思う。安いアパートは管理もそれなりで、周りの治安も変わってくるのだということを知った。

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いままで7回引っ越しを経験したけれど、高い家賃だからセキュリティが強いとも限らないというのがいまのところの見解だ。東京都内で5万円台のワンルームを借りたときは、不具合そのものが少なかったし、あっても対応は迅速で大家さんにも大変お世話になった。結局住んでみないとわからないことは多いのだけれど、求めるものが多すぎるとお金がいくらあっても足りなくなるから、部屋選びは難しくて慣れない。

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