Essay

髪型の好みと性格のはなし

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美容室予約サービスのメゾンをつかって、トリートメント・髪質改善コースを受けた。クレジットカードをアプリに登録しておいて、チケットを購入後に加盟店の予約ができる仕組みとなっている。当日はトリートメントやシャンプー代を会計をする必要がない。現金やクレジットカードを持たなければ、お勧めされるシャンプーやヘアケア剤の購入の誘惑をほぼ断ち切れる。

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特別に美容室の専売品を敵視しているつもりはないのだけれど、’なんとなく’購入することが良くある。ただ、プロに施術してもらったあとにそのシャンプーを買ってみて自宅で再現はやっぱりできない。そういう挫折を何度もして、やっぱりブローの仕方だったりコテの使い方が大切なのだと知る。髪の悩みは深く、どうにもならないという気持ちになって、藁にもすがる思いでサロン専売品の購入にいたることもたくさんあった。けれども、どのシャンプーかよりもまずどうシャンプーするかを見直す必要があるのかもと思ったりもする。

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服にお金をかけるよりも、まつげやヘアスタイルにお金をかける方が見栄えがよくなる、という考え方があるようだ。逆にいうと、どんなにハイブランドで全身を固めたとしても、髪型ひとつで印象は大きく変わるらしい。

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見た目は内面の1番外側のことだ、とか、見た目には内面や価値観が現れるとはよくいわれる。たしかに、肌艶で健康状態がある程度測れたり、ウエストまわりの様子で食生活が推測できたりする。どんなに人は中身が大事なのだと訴えても、他者は表に現れる部分でしか評価できないのだから当然ともいえる。

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髪について、というテーマの本を何冊か読んだら、何よりも大切なのは自分の性格や好みと髪型がマッチしていることなのだそうだ。たとえば、黒髪ストレートロングで、パンツスーツを着てもなんだかバシッと決まらない…という場合は、そのような仕事と自分の性格や価値観が合っていないということらしい。つまり、金髪ショートのふんわりパーマでカジュアルデニムがしっくりくるのなら、そのようなスタイルが許される仕事もしくはポジションがその人に合っているということだ。食事もお金もファッションも、すべて自分の価値観とのずれが少ないほどに満足度が上がるのかもしれない。自分の’好き’に忠実になると、何を大切と思うかということを見つめ直すことにもなりそうだ。