00
20代までFunkの良さがわからなかった。
HOUSEは、ほぼ全て同じ曲に聴こえたし、ビートに乗る気にもならなかった。
ダンスイベントが始まる前のクラブ内では、ほとんど、日本でクラブミュージックとかいうカテゴリで言われる曲が流れていた。
でも、ベース音の強いHIPHOPしか刺さってこなかった。
T.I.をエミネムを繰り返し聴いていた。
それは聴いている自分の状態が反映されているのかもしれない。
01
友人のひとりに、真逆の性格のひとがいる。
哲学的な話だとか、どう生きるかだとか、いつかやりたい事みたいな話は一切しないし考えないらしい。
なんか難しい事考えてるね〜、それよりさ、と。
なんか面白いイベントあるらしいだとか、このスタンプかわいいだとか、韓流ドラマの誰がかっこいいだとか、そういう具体的な情報をいつも持ってきてくれる。
久しく会うと、恋とかどうなのよ〜とか言う。
高校生の活力がそのまま続いているようで、圧倒されたりする。
ビジュアルが良くて、目がぱっちり、10代の頃は奇抜な服装もしていたけれど、今は家庭を持ち、田舎で平和に過ごしているらしい。
02
そのひとが言っていたことを思い出す。
明るい曲しか聴かない。
今振り返れば、いつも秋晴れみたいにカラッとした性格の彼女はそうやって気分をコントロールしていたのかもしれない。
耳にするもの、目にするものに、自覚している以上の影響を受けていると気づく。
03
この頃は歌詞の訳だとか、曲を書いた人のことを調べたりはせず、流行っているらしいJ-POPやアイドルのアルバムを聴いている。
ノリが良くて、合いの手が入れやすくて、耳に残る。
そうやって気分がさがりすぎないようにしている。
04
友人の聴いている曲を知っては自分もとりあえず聴いてみるだとか、レンタルショップで面だしされている曲はすべて借りてみたりだとかしていた。
尾崎豊や小田和正を推められたときは、通学の電車のなかでしんみりしてから聴いていない。どうやら、わたしは曲に気持ちがひっぱられるらしい。
ジャンル問わず聴いてきたけれど、10代のころほど感動することって、もうないのだろうか。
そんなことを思いながら今日も日が暮れた。
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