Essay

入浴剤ってたのしい

01

この頃オンラインで買い物をするようになってから必要なものばかりを選ぶようになって、あまり 嗜好品的なものは買わないような傾向になっていた。けれども、 ドラッグストアに久しぶりに歩いて行ってみたらなんとなく、 入浴剤の棚が気になっていろんな種類を1つずつのパッケージになっているものを選んで購入した。カモミールだとかヒノキの香りだとか たくさんあって迷ったけれど、 結局オレンジ系のすっきりした香りのものを選んだ。

02

帰り際にものすごくワクワクして、まだ夕方だったけれど 自宅のお風呂を沸かして入浴剤を溶かしたら、 沸かしている最中にも いい匂いがしてきて、 ものすごく楽しみになった。 そしてゆっくり  浸かったあとにご飯を食べるために外へ出たのだけれど、湯冷めすることもなく しばらくの間 じんわりと暖かくて、どうして冬の間にやらなかったのだろうとも思った。

03

暖かくなってきたから いつもと違うことをする余裕が出てきたというのもあるけれど、オンラインで買い物をすることの便利さは生かしつつ、帰り道にふらっと買い物するような 余裕は常に持っておきたいなと思う出来事だった。今も ゲルマニウムと表示があるとても汗がたくさん出そうな 入浴剤に入っていて、おすすめの入り方は温まった後に頭から冷水をかぶると書いてあったけれど、さすがに勇気がないので 首から下だけにしてみようと思う。

04

日本では5月の上旬に連休があって、祝日が続く週がある。そこで人の移動が増えるからどこかに買い物に行くのも大変な混み具合になるので、自宅近くの公園やカフェでゆっくり過ごすのも良い。今年は毛布やタオルケットなどの大物を洗濯乾燥したり、スニーカーの手入れをして靴紐を交換したりした。ひとつひとつは小さいことのようだけれど、なにかと後回しになりがちな家の手入れを済ませることができてとても充実した気分になった。