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「自分は歯がボロボロで虫歯にもなりやすいから、美味しいものはいましか食べられない」31歳の同級生が、ぼそっと言ったけれど、諦めなくてもテクノロジーに期待できるという話を伝えた。
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そのひとは虫歯があり、食事中に詰め物が取れることはよくあることらしく、歯並びもガタガタなので写真を撮られることも苦手なひとだ。神経を取り除いた歯もいくつかあるのだと肩を落としていた。2件の歯医者をはしごすれば1.5ヶ月おきくらいに歯石取りしてもらって
少しはマシな老後になるだろうか、と真剣なトーンでいうので、こんな話を紹介した。
マウスの胎児から取り出した幹細胞でつくった歯の種を歯の欠損した部位に移植したところ、なんと歯が新しく生えてきた。
120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた/堀江貴文&予防医療普及協会 祥伝社
ホリエモンのビジネスや思想は庶民になじまない部分も多いけれど、こういった具体的な情報は、その人の未来への希望につながるのではないか、と思い話をした。
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毎日歯磨きをしているか?なんて、こどもに聞くようだと思う人もいるだろうけれども、私はできていない日も実はあったりする。子供の頃は歯医者の定期検診のたびに「歯磨き上手だね!」と褒められ、ちょっとした色素沈着も許せないほどに歯に関心があり、フッ素コーティング剤を歯磨き後に塗ったりもしていた。
使用していたフッ素コーティング剤は、洗い流さないジェル状の薬剤で、虫歯になりにくくしたり、進行を遅らせる働きがあるとのことだった。
24歳頃に親知らずが痛みだしてCTスキャンしてもらったときも、「それにしても綺麗な歯だね!」とべつの歯科医師に言われ、割と自慢のひとつだった。
けれども、ここ2年ほど、3ヶ月おきの歯科検診にいくたびに小さな虫歯が見つかり、治療している。歯間ブラシも駆使しているけれど、積み重なった汚れはなかなかしぶといらしい。
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日本予防医学協会が調べたデータによると、歯科医師が思う歯一本の資産価値は104万円だという。つまり、もともと自分の体が資産なのだということに改めて気がつく。
こつこつとお金を使わないように節約することは良い面もあるけれど、身を削っていないかチェックが必要なひともいるかもしれない。
ましてや面倒がったり仕事が忙しいことを理由に歯のメンテナンスをしないのは、立ち止まって考えてもいいかもしれない。
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私の祖父は「じいちゃんは金が無くても歯があんだ!」とよく言っていたのを覚えていて、こどものころはその凄さに気が付かなかったけれど、90歳を超えても20本の自分の歯で食事をしている。母にきくと40歳ころに歯周病や虫歯の怖さを知って、改めてメンテナンスに力をいれ、毎日毎日磨きつづけていまに至るらしい。もちろん、年齢とともに劣化していく部分は当然ある。けれども、31歳のきみ、まだまだ、諦めないで。どうか未来への希望はすてないでほしい。心が折れそうになったらここへ戻ってきて祖父の言葉を聞いてほしい。「金は無くても歯があんだ!」40歳からでも遅くないかもときっと思えるから。
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