Essay

メールで赤字を使わない理由【色覚異常と聴音】

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私の身近に、肉眼で赤を認識できない人がいる。

文字があることも、読むことももちろんできるけれど、それが赤なのだと認識できない。

ピンクやオレンジも種類によっては同じ現象らしい。

本人がそれに気がついたのは小学生のときの絵の具を使う時だったそうだ。

先生が赤色の絵の具をもってくださーい!というのでそれっぽいのを選んだら、友達に違うと言われた。

赤ってどれ?と思ったのがきっかけらしい。

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そんな話を聞いてから、LINEやメールでやりとりをするとき、カラフルにはしないようにしている。

仕事のメールをしていて、重要なところ、赤字にしたんですけど、というひともいたけれど、伝えたい相手が自分も同じようにカラーを認識できるとは限らないと知っておいてもいいと思う。

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ほかに、メールで強調したい部分を青字にしているひとがいた。

青色の色覚が失われているひとは、赤色に比べて少ない。つまり、青の方が認識できるひとが多いということ。

それを知って青字にしていたのか、他の理由か、あるいはなんとなくかは次に会った時に聞いてみようと思う。

色メガネという言葉もあるけれど、物理的な見え方は全く違うことがある。

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それは音にも言えて、音程の微妙な違いが聴き分けられるひととそうでないひとがいる。

2つの音が違く聴こえて気持ちのわるいと感じたり、全く同じに聴こえたりは、ひとによる。

トレーニングで身につけるひともいるらしい。

全てを相手に合わせる必要なんてないけれど、もしも何か伝えたいことがあるなら、どんな違いがあるのは少しでも調べてみるのがいいと思っている。

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