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「夢の国」と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
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一般的には、歌もダンスも上手な、
ねずみさんたちの住まいをイメージする方も多いと思います。
しかしながら、ねずみさんたちの踊りに興味の薄いひとたちが、
一定数いるのも事実です。
あるひとにとっては、
トランペットがズラリとならんだ楽器屋さんが夢の国ですし、
ひとり暮らしを始めたばかりのひとにとっては、
自宅が夢の国の城かもしれません。
アミューズメントパークはとてもポピュラーですが、
あまりわいわいするのが得意ではないひとが楽しいのは、
図書館だったりもするかもしれません。
02
では、わたしにとってはどこが夢の国なのか。
それは、インターネットカフェや漫画喫茶なのかもしれません。
かつては、夜に外で遊ぶ楽しさを覚え、
終電も気にせず、漫画喫茶の3時間パックで仮眠をとって、
またバイトや学校に行くような生活を送っていた時期もあります。
だいたい音楽が充実しているクラブのOPENは22:00くらいで、
あたたまっってくるのは、日付が変わる頃です。
出演側だったこともあり、
あのぼんやりした時間がたまらなくすきでした。
いまは、世の中の流れも自分の気分の変化もあり、
あまり夜遊びしたい欲求も少なくなってきました。
宿を決めずに弾丸で遊ぶことはほぼありません。
なので、インターネットカフェや漫画喫茶も利用しなくなっていました。
03
しかし、部屋の荷物整理に伴い、
漫画喫茶の会員カードが出てきた際、
なんとなく漫画を読みたいという衝動が起こったので、
再び行ってみることにしました。
そこでは、懐かしさというよりも、
清潔で静かで、
利用者のマナーも良いという印象を受けました。
そして、ずらりとならぶ雑誌や新聞や漫画たち。
これらすべて自由に読んでいいのだと思うと、
選べる楽しさにうきうきしました。
あれ、自分はこういう空間がすきだったのか。
そんなことに気づいた瞬間でもありました。
自宅ではスマホの電子書籍で漫画を読むことはなく、
試し読みすらしないでいましたが、
いざ実物を眺めると、
少年漫画も少女漫画も気になっていました。
そして、集中が切れたのでお会計すると、
1000円もしない。
こんなに安かったかな?
それなのに、しっかり3時間以上経っていました。
04
自宅や習い事など、ルーティンをしていると、
それはそれで効率よくこなせるのですが、
だんだんと飽きてくることもあります。
そんなとき、普段は触れない書籍や媒体を利用してみたり、
あたらしい場所にいってみたりすることで、
今よりもっと楽しめるものが見つかるのかもしれません。
自分は、アニメに興味がない。
自分は、経済紙や国際問題に興味がない。
自分は、スポーツに興味がない。
それらはすべて単なる思い込みで、
アニメのなかでもジブリは観ていたし、
気になる新聞もあり、
エアロビクスの大会や新体操・フィギュアスケートは
見ていて面白いと感じました。
逆の表現をすれば、外に出ないと、
楽しいものは見つかりにくいのかもしれません。
そんなことを考えながら、今日も、
わたしにとっての「夢の国」で楽しい時間を過ごします。
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