Essay

心配しているほどのことは起きない?

00

直前までぐわっと頭をフル回転して考えごとをしていたのに、いざその本番がくると「なんだ、その程度のことか」と感じることがある。徒労に終わるとかいう表現もあるみたいだ。

01

朝起きると外は快晴で、絵に描いたような青空だった。けれども、なんとなく起き上がるのがつらく感じて、なんでだろうと思っていた。立ち上がってコーヒーを作りに行こうとしたら、なんだか太腿もピリピリとする感じがある。

しかたないので午前中はプロテインを飲んでしばらく横になってやり過ごした。午後にオンラインで話す約束をしていた友人との会話を終え、すぐに布団に入った。

02

ぼんやりするし、頭も痛い気がする。熱は37.3℃で微熱。また風邪か?と思ったら、そういえば昨日、ワクチン接種2回目が終わったことを思い出した。そうか、これが副反応とかいうやつか、と原因が分かって安心しながら夜を迎えた。

03

オンラインで通話するのは本当に便利だ。移動時間を加味しなくて良いから、都合もつけやすくて、いい時代だなあと思う。LINEでやりとりはしていたけれど、5年ぶりくらいに顔をみた友人は元気そうで何よりだった。

共通の知人の近況を話していると、人生何があるかわからないけれど、どこかで「そんなことは起きない」と考えている部分がある人は多いだろうなあと思った。もちろん、良くないことに備えておくことは大切で心構えもしておきべきという意見もあると思う。いざというときは備えていた人が強い。

けれども、考えすぎに不安に取りつかれて身動きが取れなくならないように、バランスも必要な気がした。それができたら、もがいたりもしないのだけれど。

04

進学先を決めたり仕事を変えたり、民間保険を考え出したりあらゆるところで「どう生きたいか」、自分は何を大切と思うかを繰り返し問われる。正解なんてなくて、都度ぶれたっていいとわたしは思っているのだけれど、もしも何も決めれないと頭が痛くなりだしたら、できるだけ決断を延期しようとも思う。きっと調子の良いときに決め事をしたほうが後悔が少ないと思うから。今日の頭痛は、きっとワクチンの影響だけれど。

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